セミテックの陰謀

セミテックの陰謀

 

2017年の年末に掛けて銘柄選定をじっくりと行っていた。

色々と業績その他を調べる中で目を付けた銘柄のひとつに「SEMITEC(6626)」がある。

SEMITECとはセンサー専業企業で、事務機器や家電、産業機器、自動車、医療機器向けなど幅広い業種に向けてセンサーを出荷している企業なのだが、メーカーで働く身としてはこのIoTのご時世でセンサーの需要は非常に高いものがあることを肌で感じている。

実際、自動運転として次世代の車には多くのセンサーが車載に搭載されているし、医療用途でも同じくセンサーの活躍の場は広がり続けている。業績に関しても文句は無く直近の決算でも上方修正を出しているほど調子はよさそうである。という訳で昨年の10/23に1000株購入してみた。

 

購入から売却時までのチャートを載せてみたが、10/23(最初の赤丸)で1000株購入した時点では4195円。株価の上下がありつつ1か月後には4845の高値を付けた直後に半導体関連株の暴落に巻き込まれた形で11月末から12月頭に掛けて値を落とした。

当時、一連の半導体株価下落に伴い11/29中に半導体関連銘柄をすべて売却した。SEMITECも同様に4500円ほどで全株売却したことで益は減ったものの結局30万程は利益を取った。実際に、11/29での撤退は今でも間違っていないと思っている。

 

そんな中、半導体関連株の暴落が一段落してきた12/13に、出来高を伴った上ヒゲが付いた。株価は一瞬4600円を超えた。

(んんん?)

この値動きには気づいていたし、この時は、何だろ?としか思っていなかったのだが、ここが勝負の別れ時だったのだろう。先ほどのチャートを今日までのチャートへ拡大して見てみると、

この12/13に付けた上ヒゲを初動として、株価は2倍以上に急騰している。すぐ買い戻して1000株持ち続けていたらおおよそ500万の利益である!今日はストップ高に張り付くSEMITECの株価を眺めながらただひたすら涙を流すばかりである。

 

今日はずっとこんな顔で株価チェックをしていた気がします。まじで。

 

この暴騰に至った主な材料としては「EV用はテスラ社に納入開始」というのが一番の材料であるが、今まさにEV熱凄いし、このニュースを軽視しなければよかったとただただ反省しかない。

6000円から落ちた下落時点でダメ元で買おうかと思ったものの、もう手遅れかと思い手が出なかった。しかしその後も順調に上昇を重ね、本日S高で9220円を付けた、あの暴落の後すぐに同額買い戻していれば500万と思うと….。

株をやり始めて思うことは、損切はそれなりに上手くなってきたと思う。11/29中に売却したことは非常に良かった!と思うが、損切りした後にすぐ買い戻すことが全然出来ない。これはこういう悔しい思いを繰り返すことで身につくものだろうか?

株で勝つには人より先に買い、人より先に売る。銘柄選びも大事だけどやっぱりタイミングが大事なんだろうなぁ。小さな情報に気付き、大きな決断ができれば勝てるんだろうが、嫁さんの髪型が変わったことすら気付かないのにそんなことが出来るのか?厳しそうである。